A Cup Of Coffee
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救いのない孤独 『違う、キース・アニアン!あなたの罪じゃない!!』 どこまでも一緒に
1. キースの個室…奥にはキッチンがある。 ジョナ・マツカはキッチンの椅子に腰掛けて 頬杖をついてひとり考え込んでいた。
ミュウ殲滅作戦で爆発寸前のメギドからキースを連れて あのとき、自分の注意もきかずに、キースは キースの思念波がマツカを呼んだ。 [どこにいる?マツカ] 壁のモニターに飛びつき、肉声で返事をする。 「キース!起きたんですか、良かった!今キッチンです。 久しぶりにキースの元気そうな声を聞けると、いそいそと 『冷たい水を』 「わかりました!」 タオルを熱い湯でしぼって、マツカはキースの部屋の扉を開けた。
2. 「きさまは見たか、あのタイプブルーを?」
一息ついて、ベッドに腰掛け、ぬぐった体に衣服もまとわずにキースがきく 「ええ、一度見たら忘れられないくらい印象的な瞳でしたよ。」 「マツカ、きさまはあれになってみろ。」 「?!」 思ってもみなかったいきなりの命令に、マツカはキースの目を見返した。 「できるはずだ、化け物として私を助ける力は強くなっただろう?」 嫌だと言っても無駄だ。メタモルフォーゼ−キースにもらったミュウの資料には (こんなときに…) マツカは嫌悪感にため息をついた。 「どうした。気が進まないか?あれの姿になったきさまを相手にしてやろうという (キース…また心にもない事を!) 上目遣いに暗い目をした後で、うす暗いルームライトの中に緑色のサイオン光が 「ほう、やればできるじゃないか。」 キースが今までとは違う、見たこともない形相で自分をながめる視線を 元気になったことを一緒に喜びたかった。 (どうしてこの人はいつも…) キースの目が暗く光った。
いつしか自分は違う名前で呼ばれ、 いつもと違う顔でキースを見返し いつもと同じか、もしくはさらに深い哀しい気持ちで 離れた所から自分とキースを見ていた。 暗い闇の淵に腰をかけて…
3. 気が付くとキースは隣で眠っていた。 自分の隣でだけゆっくり眠りにつけるということを マツカは知っている。 (それでいい。) そっとキースの髪をなおして強く思った。 この場所を誰にも譲らない、と。
キースがやがてうなされはじめた。 思い出した。 抑圧されたキースの心は夢を見てうなされ、
[運命を信じたまえ、キース。 ブルーに扮したマツカの想いは、ゆっくりとキースの思念を安定させ
4. いつの間にか、眠ってしまっていた。 マツカがベッドの上で目をあけると、キースは もう起き出して、シャワールームから出てきた所だった。 「目覚めたな…『タイプ・ブルー』」 ちょっといたずらっぽい顔でこちらを見てキースが笑ったので マツカは自分がゆうべの姿のままであることに気づいた。 あわててそそくさと飛び起きる。 「こ、コーヒーを、煎れますね…」 「その姿で、か?」 キースがさらにおかしそうに笑った。 久しぶりに見た、彼の笑顔。 ガウンに袖をとおしながら、キースが近づいてきた。 「もういいぞ、マツカ。きさまの能力は十分試せた。 元に戻れ。その格好で出されたコーヒーなど、 到底飲めたものではない。」
マツカは本来の姿に戻っても、しばらく 「私が気に入っている一番の能力というやつを 少し大きな声とやさしいキースの思念が自分を包んで
いつものとっておきの豆で煎れたコーヒーを、一口、二口と 「その鼻水は入っていないんだろうな? 感情的で困る、と言い捨てる声すら楽しげで。 憎まれ口も懐かしすぎて、笑ってしまってまた涙がこみあげてきた。 「はい、キース・アニアン!ジョナ・マツカ顔を洗ってきます!」 赤面して笑い泣きながら走り去るマツカの後ろで
どんなにひどいことをされても言われても
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